暗記を制するものは受験を制す

こんにちは、高2担当の石山です。

最近、本当に暑くなってきて夏を感じ始めています。皆さんも熱中症には気をつけて勉強に励みましょう。

さて、今回のテーマは暗記についてです。

受験生たるもの暗記はもちろん重要なことであり、皆さんもいかに効率よく覚えるか考えたことが一度はあると思います。今回は医学部らしく脳と神経について触れながら記憶について語りたいと思います。

まず、記憶というものは脳の海馬という領域で蓄えられているという話は聞いたことがあると思います。ではどのようにして目や耳から得た情報が伝わるかというと、神経の中にあるシナプスによって脳まで信号を送り情報を伝えています。このシナプスはシナプス同士でつながるとより強固なものになり、記憶により定着しやすくなるという性質を持っています。ですからよく「色々関連付けて覚えなさい」、「流れで覚えなさい」と言われているのはこのためです。またシナプスは寝ている間に分泌される成長因子によって成長するという話もあるのですが、睡眠について他に伝えたいことがありますので今回は割愛させて頂きます。

また睡眠は暗記にとってとても大切です。皆さんも朝、目が覚めると頭がすっきりしているという経験はあると思います。これは皆さんが寝ている間に皆さんの脳がその日に得た情報を整理し、不要なものを処分しているからです。(朝起きるとモヤモヤしていたことがすっきりしているというのもこのためです。)ですから、試験前日に徹夜で暗記というのは賢い選択とはいえないかも知れませんね。どんなに余裕がなくても少し寝るようにしましょう。睡眠は夜だけではありませんね。昼寝も暗記にとっては良いことです。昼寝と言ってもやたらむやみにだらだら寝るのではなく、食後20分程度寝ることや、コーヒーナップ(カフェインの効果が出るまでの15分程度を昼寝に当てること)を取るのがオススメです。昼寝は悪いことではありません。上手に使って効率よく暗記しましょう。

今回はほんの少しだけ医学と絡めたお話をしてみました。これで医学に興味を持ってもらえる人がいたら幸いです。皆さん勉強頑張って下さい。