年度初めの「ファーストペンギン」
この春より東進金沢本町校に赴任した北山と申します。
新たな環境に身を置き、毎日新たな気づき・学びがあります。
習慣的に通い学習に励む生徒の皆さん
熱心に指導する担任・担任助手の皆さん
それぞれから良い刺激・影響を受けています。
ただ、受けるばかりでは申し訳ないですから
自らも刺激と影響を与えられる存在になるために精進してまいります。
先日、日本武道館で東京大学の入学式がありました。
その際、OGの米田あゆさん(JAXA宇宙飛行士候補者)が入学生に送った祝辞です。
「ファーストペンギン」という言葉があります。ペンギンは普段陸上で集団行動しますが、その中で最初に危険を顧みず魚を求めて海に飛び込むペンギンを指す言葉です。新しい領域を切り開く人の例えとして用いられ、通常、最初にリスクを取ったものが多くのリターンを得るというストーリーで語られます。しかし、私がむしろ重要だと思うことは、そのファーストペンギンに続いて、集団全体が海に飛び込み、皆が成長していく点です。
世の中には、未知なる領域に挑戦し、その勇敢な行動によって周囲の人々に影響を与える人がいます。おそらく皆さんも、今後大学の中でも、外の世界でも多くのそのような存在に出会うと思います。勇気ある他者の行動を積極的に探してください。その出会いの中であなた自身が刺激を受け成長することができるでしょう。そして、そのような機会を大切にし、自分自身も社会を一歩進める意識を持ってください。
自分の気づきや興味から踏み出した個人的な一歩を積み重ね、自分の独自性を形成する。そしてそこで見出した自らのフロンティアに挑戦を続ける。一方で個人のチャレンジ精神が周囲に良い影響を与え、勇気を得た人がまたそれぞれ独自のフロンティアを探し、新たな挑戦をする。こうしたサイクルが起これば、社会は新たな可能性に向かって前進していくのではないでしょうか。ここで大切なことは、誰かが挑んだフロンティアをただ後追いすることではなく、チャレンジ精神そのものを学び、他者と協力し合いながらも、一人ひとりが独自の一歩を踏み出すことではないかと思っています。
一人の人間にとっては小さな一歩であっても、人類にとっての大きな飛躍のきっかけになることもあります。「あなた自身」の一歩が、「社会」の一歩、そして「人類」の偉大な未来に繋がっていくのです。一歩を踏み出して挑戦を続けていってください。一緒に頑張っていきましょう。
新たな環境に圧倒されて右も左もわからない時というのは
4月をはじめ人生のいろんな場面で訪れることでしょう。
はじめのうちは自らが「ファーストペンギン」になれず
その後に続いてばかりのこともあるかもしれません。
海原が怖い人は、続いて飛び込むことすらできないかもしれません。
それもいい経験です。
勇敢な「ファーストペンギン」に元気・勇気をもらってワクワクする
後に続いてばかりではダメだと奮起して「いつか自分が…」と思い立つ
まだ未熟だと自覚して愚直に後を追いながら学びを深める
恐怖・不安から動けない自分に嫌気がさして悔しい思いをする
…いずれも、その際に生まれた感情を大切にすればよいでしょう。
「新たな一歩」はその感情が原動力になるはずです。
それでは、これから一緒に頑張っていきましょう!
※東京大学ホームページには、このパートだけでなく全文が掲載されていますから、
興味を持った人はぜひ検索して読んでみてください。