大学院生のある日

担任助手の坂井です。気づけば大学を卒業し、大学院一年生となってしまいました。就職した同期からの愚痴を聞きながらも、社会人という言葉からはもうしばらく目を背けて生きていきたいと思います。

金沢大学の数学コースでは、大学4年生になるとゼミが始まります。僕が所属するゼミでは、数学書の内容をまとめて先生の前で発表しています。この数学書は授業で習うよりも専門的な内容になります。専門的な内容になるほど難しく、時には先生からの厳しい指摘もあります。ゼミはこのような風景で行われていきます。

僕「今からこの命題を証明していきます。」証明を行っていくと先生が、「え、ここおかしくない?」と指摘が入ります。僕「それは気付かなかったです。すいません。」先生「残念だったね。危うくだまされるとこだったよ(笑)」イラっとしますね。内心クソッと思いながらゼミが続いていきます。僕「このようにして、命題が導かれます。」先生「あれ、そこ理論とんでない?」僕「いやそこはここの仮定から出るんですよ〜」先生「あーーー確かにね」想定内の質問に内心ドヤ顔です。このように結構ラフな雰囲気でゼミは行われていきます。

準備していても急な質問には戸惑うことが多く、その度に嬉しそうな顔をする先生には腹が立ちますが、成長だと思いグッと堪えてます。しかし先生と会話は本当に勉強になることが多く、自身の興味に繋がる発言もしてくれるので、先生と喋れる時間は貴重な時間だと思っています。皆さんも大学生になったら、先生方に積極的に話かけてみて欲しいと思います。