学会へ行こう

こんにちは。高3担当の升田です。

10月も下旬になり、だいぶ寒くなってきましたが、体調は崩れていないですか?体調不良で寝込んでいる時間も他の受験生は有効的に活用しています。くだらない理由で差をつけられないためにも、体調管理は徹底してください。

先日、学会で仙台へ行ってきました。自分のポスター発表もあったのですが、担当の教授の口頭発表もありました。教授はかなり早口で喋っており、その情報量は無量空処をくらったような感覚でしたが、理解できる無量空処でした(?)。内容は研究室の他の学生の研究をブラッシュアップしたもので、研究室内で行っている報告会での学生の発表よりもはるかにわかりやすい説明でした。その学生が何を研究しているかが、教授の発表を受けてやっと見えました。説明するという行為は、話者が内容をどれだけ理解しているかがわかりやすさに直結します。大学に進学した後、多くの学部(特に理系)では、研究をして発表する機会があると思います。研究テーマの決定は、自分で決める場合もあれば、担当教員が決める場合もあります。特に後者の場合は、まずは研究背景(なぜその研究をするのか)と研究目的(その研究によって何が得られるのか)をしっかりと理解することから始めてください。そこが曖昧だと途中でブレが生じて、浅い内容の思うような成果の出ない研究になってしまいます。せっかく研究するのであれば、良い結果が出て賞賛されるような研究にしたいですよね。学会への参加は外部の人と議論できるため、新しい知見が得られて刺激になります。皆さんも機会があれば積極的な参加をお薦めします。

学会へ行くことの面白さは、補助金を得ながら旅行ができるという点も大きいです。前回参加した学会は近場の富山だったので少々面白みに欠けましたが、今回の仙台はなかなか行く機会もないであろう地域なのでとてもよかったと思います。仙台城跡の伊達政宗像や、少し足を伸ばして日本三景の一つにも挙げられる松島にも行きました。ご当地のグルメを食べることも重要なミッションです。仙台といえば牛タンやずんだ餅です。牛タンは高いイメージがありましたが、思ったよりもリーズナブルに楽しむことができました。海鮮も有名で、金沢とは異なる美味しさがありました。このようにお堅い面以外にも、学会に参加するメリットはあると思うので、発表はあまり得意じゃないという人も学生のうちの特別な体験として行ってみてください。

高校生の皆さんが研究室に所属して学会に参加するのはまだかなり先の話にはなると思いますが、未来の楽しい学生生活を想像しながら勉強の励みにしてもらえたらと思います。